うつ病と認知症は症状がよく似ていてわかりづらいものです。特にうつ病の初期と認知症の初期症状はかぶる症状が多く素人ではまず違いが判断できません。
実際に母で体験しましたが、身内で経験していても「うつ」なのかボケが始まったのかを判断はできないと言ってもいいです。
物忘れや思い込み、被害妄想などどれも症状が共通しているからです。
しかも母を医者に診断のため連れて行ったときはこちらがびっくりするくらい医者の質問に対してきちんと答えるのです。
私が気づいたのは母は質問に対して答えても医者と目を合わせようとしないことです。そのことが印象に残っています。
そんなわかりづらい「うつ」と「認知症」の違いがわずかな質問でわかるというのですから驚きです。そして目からウロコでした。
その質問とは「あなたは何歳ですか」「あなたは何年生まれですか」という単純なものだ。簡単な質問なので、対象者からは30秒以内に回答が得られた。にもかかわらず、その特異度は97.8%、この質問に正しく答えられた人が認知症でない割合(陰性適中率)は98.9%という、ほぼ完璧な数字が出たのである。一方、感度は61.2%で、この質問に答えられなかった人が認知症の割合(陽性適中率)は44.5%ということだった。すなわち、認知症でない人をふるい分けるには良い質問だが、答えられなかったからといってすぐに認知症と診断できるわけではなさそうだ。
参考リンク
石藏文信 大阪大学招へい教授
カミさんにあなたは何歳ですか?と聞いたら「無視されました」
いずれにしても「うつ」か「認知症」かの判断は身内であっても素人ができるものではありませんね。