結論はホワイトボードです。百均で売っている小さなホワイトボードがとても役に立ちました。補聴器よりも集音器や、拡声器より役に立ちました。

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父親の耳は急に遠くなりました。あわてて巡回の看護師さんに相談して近くの耳鼻咽喉科を紹介してもらいました。父親を車いすにのせ、急遽その病院に連れて行きました。
医師は一応診ますがと言い、年齢的なものだからどうしようもないですね。といわれました。紹介のことを話すと、うちを紹介されても、、と医者は言いました。
確かに医学的にはそうかもしれませんが、もうすこし患者や家族に寄り添って、検査をした後に言ってほしかったです。父親も雰囲気をさっしておしだまっています。
医者はそそくさとみるだけ見て、やっぱりどうにもできませんと言いました。私はかっときました。しかし何も言えませんでした。
医者にありがとうございました。といい父親を連れて帰りました。
テレビの音量で困る
数日間父親はあきらかに気落ちしていました。まず困ったのはテレビの音量です。ボリュームをどんどん大きくするのです。
父親の唯一の楽しみがテレビです。ちょっと気を抜くとすごい音量になっています。同居しているのは私だけなのでまだよいのですが、さすがに困りました。
一定のボリュームで止めたいのですがそれができません。初めてテレビのボリュームについて調べました。テレビの音量を上限、あるいは指定ができないものか調べたのです。
個人向けテレビにはその機能は見つかりませんでした。施設とか業務用にはあるようです。
テレビの音量が指定できればいいのにと切に思いました。
父にイヤホンやヘッドセットをすすめたのですが、その時はするのですが5分持ちません。すぐにはずして元通りです。
テレビ用の耳元スピーカーとか集音器のようなものを買って試しました。補聴器もイヤホンもだめでした。
ふと思いついてホワイトボードを買ってきて、「音が大きすぎるから小さくするよ」とか伝えるとすぐに素直に言うことを聞きました。
ま、テレビの音に関しては根本的な解決はできませんでしたが、その後ベッドから動けなくなった後もホワイトボードが大活躍です。看護師さんも利用して確実に意思の疎通ができるようになりました。
なにより周囲が大声を出さなくて済むだけでもストレスが減ります。
父の最後の数日前までホワイトボードは活用できました。最後まで父親と意思が疎通できたと思っています。
それから3年たち、その時のホワイトボードが今は母親との意思疎通のツールとして役立っています。

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