結核やハンセン病などの治療に使用されてきた抗生物質の「リファンピシン」に認知症予防効果の可能性があることを大阪市立大学(金沢大学、富山大学)と共同で発表された。というニュースがありました。
意図的にアルツハイマー状態にしたマウスの実験では1ヶ月間「リファンピシン」を投与したところ、病んだ脳神経細胞などの部位が回復し、記憶力も改善が見られたそうです。
リファンピシンは新たに開発された薬と違ってすでに「リファジン」などの名称で販売されており、ジェネリック薬品として安全で安価に手に入るメリットがあります。
1994年にはすでにアルツハイマー病の原因である脳に蓄積されるβアミロイドの凝集を抑える作用が確認されています。
最近のニュースによればハンセン病療養所の入所者の約4分の一が認知症だそうです。平均年齢は83歳を超えているそうですが、この割合はどうなんでしょうね。
全体の80代の認知症割合は50%を超えているのでひょっとすると治療薬と相関関係があるんですかね?
いずれにせよジェネリック医薬品が認知症予防に利用できるなら副作用のデータなども揃っているわけですからメリットが多いですね。
参考リンク
既存医薬品リファンピシンに広い認知症予防効果を確認 ? 大阪市立大学
リファンピシン (Rifampicin):抗菌薬インターネットブック